ビジネス本書評ブログ−人生は読書量で決まる

ビジネス本の書評をブログに書いています。全記事「本のあらすじ」「本を読んでの所感」「自分はどう成長できたか」の3部構成で記載しているのが特徴です。

【書評】世界のエリートはなぜこの基本を大事にするのか?実務に役立つ仕事術を学ぶ

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今回は世界のエリートはなぜこの基本を大事にするのか?について記載します。

 

 

本のあらすじ

この本は世界最高の投資銀行・ゴールドマンサックス、世界最高のコンサルティングファーム・マッキンゼーアンドカンパニー、世界最上級のビジネススクール・ハーバードビジネススクールという、グローバルビジネスの世界に一流のエリートを多数輩出している企業・スクールを経験した著者が、その時の経験を元に「世界のエリートは何を考え、どのように仕事をしているのか」を説くビジネス書です。

 

主な流れとしては、実際に上記のようなビジネスの世界の最前線での実体験を元に、そこから得た教訓を多くの業界・職種に適する内容にして読者に説くといった形になっています。

 

書内では「世界のエリートが実践している基本」を48のポイントに分けて紹介しています。

大まかに分類すると、

  • 対人関係
  • 自己研鑽
  • 時間管理
  • ホウレンソウ
  • プレゼン
  • グローバルな仕事での基本

が紹介されています。

 

本を読んでの所感

多くのサラリーマンにとって、実際の業務に役立つ知識・教訓が詰まった非常に良質なビジネス書だと思います。

世の中には多くのビジネス書がありますが、その中にはより広い読者に読んでもらう為に、曖昧な内容に終始してしまう本もあります。そして、そういった本は読んでいる最中は「なるほど」と思っても、実際の業務には反映しずらいものであったりもします。

 

しかしこの『世界のエリートはなぜこの基本を大事にするのか?』は、多くの業界・職種の人にとって実際の業務で活かす事が出来る教訓が詰まっていると思います。

タイトルに「基本」と入っているとおり、内容としてはビジネスマンとして持つべき基本的思考・姿勢が語られています。

 

一方で本書で語られている内容は決して「誰でもやってる当たり前の事」でもないと思います。その為、本書を読みながら改めて自分の仕事風景・仕事に対する思考や姿勢を思い出す事で、今まで気づいていなかった事や仕事の中で忘れてしまっていた基本を再確認する事が出来ます

 

例えば、本書内で触れられている事の一つに「読書術」があります。

本(または新聞等)を読みながら内容を考え、自分の考えを持つ。これは多くの人が無意識に行っている事だと思います。しかし本書ではより具体的に「読書を1時間したら、3時間その内容を考え、実際に要旨を書き出してみる」というやり方を勧めています。

たしかにこのやり方を行えば、読書で学んだ内容をより自分の頭の中に落とし込む事が出来ると思いますが、多くの人はそこまで時間をかけてやってはいないと思います。

 

このように、考えてみれば分かるような基本的な教訓でありながら、それを実践する事で他の人と決定的な差を作る事が出来る教えが本書には沢山詰まっています。

そして内容としても、細かな資料作成のコツからプライベートでの姿勢まで、幅広い教訓が載せられています。 著者のように実際にグローバルビジネスの最前線で働いている人はもとより、中小企業で働いている若手からベテランまで、幅広いビジネスマンにお勧め出来る本だと思います。

 

 

 

自分はどう成長できたか

この本を読む事で、今までの自分の仕事に対する姿勢を振り返り、考え直すきっかけになったと思います。

 

私は現在社会人6年目のビジネスマンで、若手から中堅へステップアップしようという年齢にいます。一方で、6年間仕事を続けてきた事でマンネリ化してしまっている部分も多分にあると感じていました。

そういった中で本書に出会い、実際のビジネスの現場の描写を交えながら語られる教訓はどれも説得力があり、「分かってはいたけど、目の前の仕事に追われて意識していなかった」「前は気を付けていたのに忘れてしまっていた」と思わせてくれる内容の教えが多数ありました。もちろん、新たに教わった教訓もありました。 そういった教訓を改めて自分の業務風景を思い出しながら胸に刻む事で、今後の仕事において大きなプラスになる事が多数あったと思います。

 

例えば時間管理です。

私は朝が苦手なタイプで、午前中は頭を使わないでいい仕業務をこなす傾向にありました。 しかしこの本では「朝はオフィスが比較的静かで周りにも声をかけられない。だから午前中に頭を使う仕事をすべき」と語られています。

これは非常に的を得た意見であり、実際に私の仕事風景を思い浮かべても、たしかに午前中のオフィスほど集中出来る環境はないだろうと納得出来ました。

 

このように本書では「実務に役立つ仕事術」が多数あり、今後自分の業務を改善して社会人として成長する為に役立つ内容であったと思います。

私の職場は著者が働いていたようなコンサルティング・金融の世界とは少し違う業界ですが、この本の教えを忘れず今後もキャリアアップしていきたいという意欲も湧きあがらせてくれた作品です。