【書評】金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント。自由に一歩近づく。
今回は金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントについて記載します。
本のあらすじ
この本は、友達のお父さん(金持ち父さん)、自分のお父さん(金持ちではないお父さん)の二人が身近にいたことで主人公がお金について考え、読者に経済的に自由になるためには何が必要なのか伝えた本です。
クワドラントとは何からお金を得ているかで人を4つに分類する考え方であり、
- 雇われる従業員
- 自営業者
- 自分が働かなくてもお金を稼ぐ仕組みを持っているビジネスオーナー
- 投資家
と分かれています。
この本では従業員からビジネスオーナーや投資家になって楽に稼ぐと同時に自由になることを勧めています。
また、その方法は決して難しいことではないと筆者は言っており、誰でもできるからこそ行動することが大切だと説いています。
本の中では主人公のビジネスの失敗談、成功談だけでなく、お金に対する考え方にも言及しています。
本を読んでの所感
本自体は非常に読みやすくわかり易いです。
紫の表紙と黄緑の帯がついているため、パッと見ただけでは怪しさ満点の本ですが、中身は堅実で非常にしっかりしており、目からウロコがボロボロ落ちるような本でした。
中でも、ファイナンシャル教育の大切さを筆者は何度も言っていることが印象に残っています。
お金は身近なものでとても大切なものなのに、
- 大人たちは積極的にお金の話をしない
- 子供にもそのような教育をしない
これでは、貧乏は貧乏から抜け出せません。
つまり、お金のことを知らずにお金持ちになれはしないのです。
本から、投資だけでなく、保険や税制、世界の情勢などにも幅広く関心を持ち、それをうまく利用することで貧乏から抜け出せるのだとわかりました。
知は力なりということでしょう。
また、情報をなんでも吸収してしまうことにも注意を促しています。情報というのは正しい情報と嘘の情報があります。大事なのは事実なのか意見なのかをしっかり見極めることだと思います。
以上から、自分の頭で考え、自分で行動する、それこそがお金持ちになる秘訣であるとわかりました。なんともあたりまえのことではあるが、現代の日本人にとってなかなかできないことだと思います。
自分はどう成長できたか
実際この本を読んで、とりあえず従業員を抜け出したいと思いました。
起業を調べたり、ネットで稼げるサイトに登録(やったぶんだけ稼げるため自営業寄り)してみたり、投資を始めたりしました。
まだまだ従業員をしながらでしか稼ぐことはできませんが、雇われるだけが人生じゃないことを知り、経済的な自由を手に入れるためにいろいろ行動を起こしています。
昔の自分だったらおそらく本を読みっぱなしで成長なんてしなかったと思いますが、この本を読んで、お金持ちになることがそう難しいことではないのだと知ったので行動できています。
今はとにかく経済のしくみについて、どうやったら楽にお金が手に入るのか、どうやったら節約できるのかなどを調べています。
同時に、お金に対する嫌悪感(お金の話をすることは良くないと無意識に刷り込まれていた)を払拭することができ、新しい価値観を手に入れたことで、世界をすこし違った角度からみる余裕ができたように感じています。
この本を通して、自分が今までに関心を持たなかった分野について書いてある本を読んでいくと違った世界を見ることができるのだと感じたことが一番の成長かもしれません。