【書評】教養バカ。人工知能(AI)に仕事を奪われない働き方とは?
今回は竹内薫さんの教養バカ わかりやすく説明できる人だけが生き残るについて記載します。
本のあらすじ
「教養バカ」わかりやすく説明できる人だけが生き残ると題されたこの本。
テレビなどでもおなじみのサイエンス作家竹内薫さんの著書です。
人工知能(AI)が人間の仕事を奪う第4次産業革命を迎えるにあたって、分かりやすさこそがこれからの時代を生き抜くための武器になるといいます。
話が分かりやすいとはどういうことか?
人は話を聞いて自分の頭の中に絵が浮かび上がった瞬間に分かったと感じます。
つまり分かりやすさの肝は他者意識で、話している相手が頭の中に絵を描けるように説明する必要があります。
この本では
- 分かりやすく話す技術
- やってはいけない話し方
- 語彙力を高める方法
がとても分かりやすく書かれています。
本を読んでの所感
普段から「主語が抜けていて何を話しているのか分かりづらい!」と言われている私にはすべての事が目から鱗でした。
いつも相手に分かるように話そう、メールしようと思ってはいるのですが具体的に対策がとれないでいました。
しかし話している相手が頭の中に絵が描けるような話し方をするという具体的な方法が見つかりました。
例えば、いきなり本題に入らず「昨日のテレビの話なんだけど」と前置きすることで相手の受け入れ態勢を万全にする。
また、一文を短くし、主語と述語の距離を近くすることで話しの意味が明確に伝わるようにするなどです。
さらに最近の若い人の語彙力の少なさについても書かれていてとても共感できました。
すべてのことを「ヤバイ」で表現したりしますからね。
人間は言葉を使って考えます。語彙力の少なさ=思考パターンが少ないという事です。語彙力を高める努力をすることも必要だと思いました。
自分はどう成長できたか
まず自分が誰かに話をするときに相手の顔が見えても見えなくても同じように「この人は絵が描けているかな?」と気にしながら丁寧に話すようになりました。
もともと人と話すことは苦手なタイプです。
しかしコミュニケーションは避けては通れないと思って最近では積極的に自分から話すようになりました。
この本に書かれている「やってはいけない話し方」をしないことで相手に不快感は与えていないだろうという自信も付きました。
また会話の中で「こうやったらもっとこの人の話は分かりやすくなるのに」と気付けるようになりました。
最近は、相手の言ったことを「つまりね」とか「要するにこうだよね」とさりげなくフォローして分かりやすい会話になるよう頑張っています。
目標は聞き上手でしかも話上手な人になることです。