【書評】金言ねこあつめ。可愛い猫の三コマ漫画でポジティブになれる
今回はつきみゆいさんの金言ねこあつめについて記載します。
本のあらすじ
1900万ダウンロードを超えた、大人気のアプリ「ねこあつめ」。
そこに登場する数々の可愛い猫たちが、三コマ漫画で帰ってきました。
猫達が伝えるのは、人生のなかで迷った時にこころにしみる言葉の数々。
過去の偉人たちの発掘した金言を猫達のゆるく可愛いしぐさで訴えかけます。
三コマ漫画に、思わず「ああ、なるほど」と言いたくなるのは、猫という生き物が無意識に、偉人たちの到達した境地に達しているからかもしれません。
本を読んでの所感
アプリ「ねこあつめ」が大好きな人には勿論おすすめですが、アプリを知らない人でも「自己啓発系の本を読みたいけど文字が多くて疲れそうなのは嫌だ」という方でもスラスラ読めちゃう本だと思いました。
まん丸の猫たちの寝転んだり佇んでいたりする姿に偉人の言葉や金言が添えられるだけで、なぜか日常で忘れがちな大切な思い、考え抜かれた叡智を感じます。
また、三コマ漫画のシメに、その金言をのこした偉人の簡単な紹介が載っているのも勉強になります。
肩ひじ張らずに哲学者や功績をのこした人たちの生きざまを表す言葉に触れることが出来て、ついでに猫にも癒されるため、一石二鳥な一冊だと思います。
「今なんだか焦ってるな・・・」「自分を見つめ直したいな」というときに読み返したい本です。
自分はどう成長できたか
「ねこあつめ」のねこのキャラクターたちの特徴は、まん丸でさほど表情が変わらないことです。
猫達ののんびりしている姿と自分を照らし合わせて、「自分はそうできているのか」「見ているだけでほのぼのとした気持ちにさせられる生き方をしているのか」と、考えさせられました。
例えば、フランスの作家モーパッサンの言葉「才能とは、根気強さのことである」というのを、猫が猫じゃらしを捕まえ続けて、ぶらさがっている三コマ漫画で表現されていました。
仕事への向き不向きや才能のなさに悩んだときに、それでも根気強く考え続けることややり続けることが大切だと感じて、もう少し粘ってみようと考え直すことができました。
特に仕事との距離感を、今までよりほんのちょっと心地よく開けてくれたように思います。