【書評】考える力が身に付く ロジカルシンキング。伝える力が身に付く一冊!
今回は山崎紅さんの小学生からはじめる考える力が身につくロジカルシンキングについて記載します。
本のあらすじ
学校教育の現場でも、知識を詰め込む教育から自分で考える力を身に付ける教育へと変わろうとしています。
そんな考える力を身に付けるためにお薦めの一冊が、日経BP社出版、「小学生からはじめる考える力がみにつくロジカルシンキング」です。
著者の山崎紅(やまざきあかし)さんは富士ゼロックス株式会社、人材開発戦略グループ長をされていて社外的には人材開発コンサルタントとして活躍されています。
この本は、考える力をつけて頭が良くなるための考え方の基本の型について書かれています。
色々な角度から考えるでは、物事の表面だけを見ずに一つの考えに(固定概念)にとらわれないという考え型を学びます。
その他には三段論法、帰納法などの考え型も学びます。
基本的には小学生のお子さんと親子でロジカルシンキングを学ぶという感じで書かれています。
その分大人にもとても理解しやすい本です。
本書の後半ではロジカルシンキングで大切なもれなくダブりなく=MECEという考え方や、ロジックツリーについても書かれているので大人でも十分読み応えのある本になっています。
本を読んでの所感
この本を読んで、頭が良いという事はどういうことなのか?それが具体的に分かるところが良かったです。
では、頭が良いとはどういうことなのか?
頭が良いというのはインプットされた知識を沢山もっていることではないのです。
頭が良い=頭の中から出てくる答えやアイデアが良いという事=アウトプットの良さなんですね。
でも人間何もインプットしていない頭からはアウトプットは出来ません。アウトプットの前にはまずインプットがあるのです。
つまり、インプットをよくすれば自然にアウトプットも良くなる、それが頭が良いということになるのです。
インプットをよくするために私はこの本に書かれている、MECE(もれなくダブりなく)という情報の整理方法を実践してみました。
「人間」をもれなくダブりなく分類するなら「男と女」「未成年と成年」「日本人と外国人」という風に分類できます。
ごちゃごちゃした情報をスッキリ分類することでインプットも楽になります。
自分のアタマの中がスッキリして今まで見えなかったものが見えてくる、そんな感覚をつかむ事が出来ました。
自分はどう成長できたか
ロジカルシンキングという考え方の型を身に付けることによって、今までよりも理路整然と考えらえれるようになりました。
しかし、ロジカルシンキングで最も大切なことは、筋道を立てて考えることと同じくらいに、相手の気持ちをよく考えて相手の話をよく聞くことだと著者の山崎紅さんは言っています。
ロジカルシンキングというとガチガチに理詰めで説明し、相手が反論出来ないくらい完璧に論破する!といったイメージが私の中でありました。
しかしそれでは自分の意見を押し通す理屈っぽい人になってしまうのです。
自分の意見とは違う他の人の意見をよく聞くことこそ大切です。
なぜならば正しい答えは一つではないからです。あなたの考え方も正しいし、相手の考え方も正しい時もあるのです。
さらには世の中には正解のない問いもあります。それでも色々な方法で考えることによって少しでも前進することが出来ます。
人生の中で何かとても大切なことをロジカルシンキングの本から教えてもらいました。